先日、つばめやのホームページ経由で、新しい文具を見て欲しいというメールをいただきました。「私自身が営業で、クリップボードを使いながら市販品をより便利に工夫したものを思い切って商品化しました。」とあります。
ひとり文具メーカーさんだ!(・∀・)
そして先ほどいらっしゃったんですね。早速拝見いたします。
ん?
ぱっと見、普通のクリップボードに見えますね。どこが工夫されているのでしょうか?裏かな?
裏でした。
透明のファイルが付いてますね。ここに資料などを挟めると。
でも、裏側にポケットが付いているものって、いろいろ出てるような気がしますが。いや、やっぱ見たことないかも。見開きでポッケついてるのはたくさんありますけどね。わたくし普段クリップボードをまったく利用しないので、そもそもクリップボードの製品とかあまりチェックしてないので間違ってたらスミマセン。
するとこれをお持ちくださった今野さん、
「このように、資料を入れることができます。ストック場所としても使えますし、透明なのでそのまま見せてプレゼンもできます。」
あ、なるほど!
2辺はボードにくっついてて、その対面の角にマグネットが仕込んであり、資料の出し入れがめちゃくちゃ楽!というわけですね。
「そうなんです。わたしは出版社で書店さん向けの営業をしているのですが、在庫のチェックなどにクリップボードは必需品。でも新刊の資料などもとっさに見ていただけるように、その裏にポケットがあれば、仕事がすごくしやすくなるんです。」
なんでも、今までにもポケットが付いているボードはあったが、おまけみたいなもので、紙を入れるのも出すのもすごく大変で、お客様を目の前にモタモタしてしまうのがすごくストレスだったと。
「ですから、自分で市販の商品をカスタマイズして使っていたのですが、すぐにボロボロになってしまうので、こうなったら自分で作っちゃえ!と思い、OEMメーカーさんにお願いして作っていただきました。」
出ました!世の中にないから自分で作っちゃう!
ひとりメーカーさんは、みなさんこういう発想なんですよね。実際、同じ職場のお仲間にはすごく好評で、みんな買ってくれたそうですよ。また、これを持って仕事をしている様子を見たお客様が、「何ですかそれ?」と興味を持たれてお買い上げになったとか。
やはり現場のニーズから生まれた商品は、現場で強いんですね。他にはやはり立ち仕事の多い看護婦さんが使いたいと言ってくれたり、徐々に「こういう職場にマッチする」という事例が増えつつあるそうです。
うーん、これ、就活生の方にもいいんじゃないかなぁ。
よく見ると磁石が埋まっているのがわかりますね。紙を10枚ほど挟んでも止まるように、結構強い磁石だそうです。
はい、実は(書いてないけど)特許も取れたそうです。3人のお子さんをお持ちのワーキングママ、すごい!
今回はそんなに多くない数での初回ロットですので、価格も少々お高いですが、今後、売れればもちろんそのあたりの問題もクリアしていかれると思います。というか、必要な方からしたら全然安いはずですけどね。
ひとりでも多く、困っている人に届くといいですね。