本日の朝活には、大阪から出張中の山本紙業の山本さんが参加してくださいました。実は、今日の参加メンバーは、印刷会社の方がおふたり、紙加工の専門家、実家が元印刷業の方、そして紙の専門家山本さん(それに文具店従業員と熱血文具営業マン)という、かなり濃いメンバーで、マニアックなお話もいろいろと。
そのあたりの議事録はまたあらためて書きますが、まずは山本さんのところの新作から。
表紙が蝋を染み込ませた頑丈かつ何ともいえない風合いなのであります。しかも柄がまた小憎らしい。山本紙業さんの製品は、こういうシルエット使いのデザインがホント絶妙ですね。
さて、印刷屋さんが見ると物議を醸し出すのがこの加工。糸綴じノートの糸がむき出しです。つまり、製本テープで押さえていない。(もちろんわざとですよ。)
要は、建物で言ったらコンクリート打ちっぱなしのようなオサレ度ですよね。糸が見えているわけですから、当然引っかかったりしてほつれやすいです。だから、山本さんのところでは、この糸もちゃんと補強して、きっちり糊付けしているのだそう。それはときには山本さんご本人が内職のようにちょこちょこ作業に入ったりするらしく、そんなん聞いてしまうと少々高くてもお値打ちに思えてきますね。
でもそれが商品の価値。小さなメーカーさんは特に、どんどんそういうこだわりを語っていただきたいですよね。
ほんでもって、パンフをいただいたのですが、細部までいちいちお洒落なんですよねこれが。商品ごとにページを切り取って、三つ折にしてコンパクトにできるよ的なデザインが施されています。凝ってる。
これ、名刺大のひとこと箋とでも言いましょうか。ギフトカードです。細かな線画と一色刷りの大胆さがまさに絶妙なハーモニーを奏でています。
これからの季節、こういった可愛らしいギフトラッピングはうれしいですね。ホントお手軽で気の利いたプレゼントに持ってこいですわ。
山本紙業さんと言えば、強烈な印象なのがこれですね、以前の文具祭りに、まだ試作の最終段階だったこのCP5x5を、ユーザーさんの数だけ作って大阪から空輸、「これどやねん?」と文具ファンに問うたこともありました。
あの時は衝撃的でした。こんな美しい文具、今までなかった!って思いましたもんね。
「これなに?」という方はこちらをどうぞ。
何人かでメモを共有したいときとか、メモの控えを取っておきたいときに使うヤツですね。
その後、正式発売にあたり、何点か改良されています。
右が正規発売のもの。方眼が緑色になりました。
複写紙そのものも変わったんですね。よくある「青色で複写されるもの」から、「グレーで複写されるタイプ」(上の動画でご確認を)へ。グレーのが落ち着いてて圧倒的にいいですよね。
というわけで、今後も山本紙業さんのプロダクトから目が離せそうにありませんです。