文具業界では、シャーペン戦争なんて言っておりますが、この数年はまさにそんな感じで各メーカーさんの開発・販売競争が繰り広げられており、傑作がどんどん世に送り出されている今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?(・∀・)
オートさんの新作シャーペンno-noc(ノノック)がイケてる!
シャーペン戦争の機能的なポイントは、「折れない」ことと、「自動芯出し」がメインと言ってもいいと思いますが、老舗メーカーであるオートさんの出された答えがすごくユニークで、おもしろいなと思ったのでご紹介させていただきます。
実は数か月前の展示会で見せていただき、個人的に気になっていたのですが、今回の文具祭りも「ノノックのプレゼンでいく!」ということでしたので、これは力が入っているなと思った次第です。
オートさん、かなり前から折れない自動芯出しのオートシャープ(ホライズンとかね)は発売しており、ノノックも機構的な大きなリニューアルはないのかなと思われます。
(あったらごめんなさい)
では、わたくしはノノックのどこに魅かれたのか?
セクシーなフォルム
ずばり、このフォルムです。これ、なんというのでしょうか?逆エンタシスといえばお分かりいただけるでしょうか?真ん中が細くて、両脇にいくにしたがって太くなっています。超セクシーです。そのしなやかさは、まるで広隆寺の弥勒菩薩を思いおこさせます。
さらに例えるならば、高級な習字の筆のようなデザイン。そして見た目の美しさだけでなく、手持ち感がまたすばらしいのです。
これまで、先端にいくにつれて細くなるペンはたくさん存在しました。しかしその逆にはなかなかお目にかかりませんよね。だんだん太くなるってこういう感触だったのか!そして、これがまたいい!こんなにしっかり握れるとは思いませんでした。
金属製ですので適度な重量もあり、バランスよく筆記できる印象。
ちなみにこのノノック、いくらに見えますか?
うちの子に初めて見せたときに聞いたら、「1,000円じゃね?」と言っておりました。はずれー!
驚きの高コスパ価格!
なんと500円なのです。これは学生さんもうれしいですよね。
前述しましたホライズンは580円ですので、そこからも安くなっています。
これはかなり売れるんじゃないですか~と文具祭りでオートさんに申し上げましたら、「いやー実はすでにご好評をいただいており、品薄になっております。」とのこと。
実は売れているのには他にも理由があるようでして、今までシャープの個包装はしてこなかったのですが、ノノックは他社製品に倣ってブリスターパックで販売しているのです。
そうなんですよねー。こういうパッケージをすれば、思いっきり製品の特長をアピールできますから。
すべての文房具がこうなったら売り場は嵩張ってしまいますが、説明なく商品が並べられていても、そのすごさに気付かずにスルーされてしまう虚しさといったらありません。
いや、一生懸命開発されているメーカーさんからしたら、虚しいでは済まされません。売れなきゃ死活問題ですし。
説明が足りない!もったいない!
いつも言ってることですが、日本の文房具は品質も素晴らしいしアイデアもピカイチです。でも売り場がもっと工夫しないと、誰にも知られないまま返品されてしまう、廃版になるなど、悲しい末路を辿ることになってしまいます。
文具業界の課題として、みんなで解決しなければならない高い壁ですね。
裏側には正しい使い方なども書かれています。説明は大事。やはりパッケージ売りは強いですねー。
ただ、サンプルがないお店ですと、触れないという弱点もあります。
ということで、触れはしませんが、ダブルノックの感じなどわかるように、40秒の動画にまとめてみました。よろしければどうぞ。
この、マットブラックのペン先もかっこいいんですわ。(・∀・)
わたくし、普段シャーペンは使わないけれど、こういう商品を知ってしまうと、シャープもいいよなって思ってしまうんですよねー。
ノノックは、ブラック、シルバー、イエロー、ピンク、ブルーの5色で発売中。
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