国内ジェルボールペン市場で4年連続 売上本数No.1といえば、おなじみゼブラのサラサクリップ。
とにかく文具ファン、そうでもない方々の間でも人気が高く、あの伸びやかな書き味は、低粘度の油性ボールペンとはまったく別の魅力を放っています。
そんなサラサクリップですが、この秋、一気に2ラインの新色が出ます。(全46色となり、国内の同種ラインナップとしては最多に。)
ネオンカラーは正統派の蛍光色
試し書きしましたところ、とにかくネオンオレンジとネオンイエロー、ネオンピンクの発色がすごいです。この3色と比べると、ネオングリーンとネオンパープルは濃度的にも少し落ち着いた感じに見えます。(というかグリーンとパープルって、元々蛍光にはあまり向いていない色ですよね。)
発色が良いということは、つまりは「目立つ」ということです。
デコレーションにはもちろん、仕事でも「絶対に注意して欲しい点」のような重要ポイントのメモで使ったり、かなり活躍しそうな気がしますね。
ビンテージカラーは、万年筆的に使うといいかも。
一方、ビンテージカラーは、渋さ爆発のラインナップ。レッドブラック、ブラウングレー、グリーンブラック、ブルーグレー、ダークブルーの5色です。
これは、万年筆のように使ったらどうかと思います。わたくしのまわりの万年筆ファン、インク沼の住人のみなさんは、とにかくスタンダードな「黒」の代わりにどんな色で文章を書こうか?という楽しい悩みをお持ちなわけです。そしてその結果、ブルーブラックを始め、ブラウン系やグリーン系など、好みの系統のインクをどんどん買い足していくのです。
今回のビンテージラインは、こうした趣向にぴったりだと思います。万年筆を使いづらい環境や状況などで、手軽に「黒以外」の文字が書けるアイテムとして、重宝するのではないでしょうか。
ネオンカラーは従来品と同じデザインですが、ビンテージは金型こそ同じですが、カラーリングが全然違いますので、ちょっと見てみましょう。
まず、ペン先からグリップ、上軸からノックまでが同色です。
そして、クリップだけがホワイト。SARASAのネームは金色の箔押しとなっています。今までのデザインに慣れていた方は、もしかすると違和感があるかもしれませんね。
確かに全然違うものにも見えます。
これは今回の狙いだったようで、オフィスというよりは家庭のインテリアの中で雑貨といっしょになっても溶け込むような、そんなデザインを目指したのだそうです。
例えば、BICのボールペンが日本のペンとおもしろいくらい雰囲気が違うように、日本のペンの中でも違うシーンで活躍できるようにというチャレンジなのですね。
しかも、ISOTで偶然お会いできたのですが、このデザインをされたのは、20代の若い女性社員さんだそうで、なんだかそういうこともお聞きしてしまうと、ちょっと応援したくなるのはおっさんの哀しさでしょうか。