今朝の文具朝活会は東京駅で行われたのですが、しばらく中断されていた企画の再開が発表されました。
って、そんなに大げさなものではありませんが、目標を達成したらこれは大変なことですので、キックオフのアナウンスには当ブログもご協力させていただきたく、今回の記事となりました。
企画というのは、朝活会の常連、寺西さんの、「マジックインキから物々交換していって、最終的にタワーマンションを手に入れる!」というもの。いわゆるわらしべ長者ですね。
わらしべ長者で家ゲットと聞いて、あの青年を思い出された方も多いのではないでしょうか。カイル・マクドナルド。2005年から1年かけて、赤いクリップを家に交換してしまった男。
当時、マジックインキの営業マンだった寺西さんは、これをマジックインキ1本から始めようと思ったのですね。
東急ハンズで赤いマジックを1本買って、それがまず本と交換され、その後このピンクと黒のマジックインキのセットになりました。これは、大丸百貨店のキャラクターヴァージョンで、限定で配布されたノベルティ。マジックインキってこういうノベルティ展開できるんですよ実は。このパンダの裏には、おなじみの「?」のマーク、思わずテンション上がりますよね。
マジックインキから始まって、現状またマジックインキになってしまっているのはご愛嬌として、とりあえず価格価値的には2倍になっているという状況です。
ここからどう展開すると家になるのか?
普通にやってたんじゃダメですね。どこかで画期的な交換が必要になってきます。具体的に言うと、「モノの価値」から「コトの価値」への変換がないと、いつまで経っても要らないもの交換のままです。
本家のわらしべ順を見てみると、スノーモービルから旅行の権利に変わる瞬間があります。まぁ、旅行パックと思えばこれはまだその値踏みはできますが、その後自動車からレコード契約になります。こういうものになると、値段がまったくわからなくなる。ここがターニングポイントですよね。そこから先は、その価値はお金で換算されるのではなく、「それ欲しい!」という気持ちとの交換になります。そしてそれは、「これと換えてもらえるならなんでもあげるよ!」という気持ちと直結しています。
同じ意味で、芸術作品もいいですよね。
要らない人にとっては1円も出したくないものが、好きな人にとっては「お金で買えるならいくらでも出しますけど!」の世界。こういうものが今後出てくると、寺西さんのチャレンジも実現に向けて大きく動き出すのでしょう。
つまり、交換する相手(もの)はよーく吟味しないといけません。上のような流れに関連しそうかどうか?手を挙げてくれた人の中から、それに一番近い人を選び続ける必要があるのです。
ネガティブなことも少し書いてしまいますが、こういうのは初めてやった人は、ご祝儀的な迎えられ方をしますのでね、本当は釣り合わないトレードだけど、自分も目立てるからお祭りに付き合ってあげるよーという交換相手もいらっしゃると思うのです。
しかし今回は完全に後発です。いかに「僕と楽しく遊んで!」という雰囲気を出していくか?
幸いにも日本ではまだ家まで辿り着いた事例はありませんから、それを目指すという夢をどう語るかですよね。
寺西さん、がんばってください!
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