ついにできあがりました。
山櫻さんの+lab とキッチン文具研究会のコラボ文具第一弾、わたしレシピ、どうぞ召し上がれ!
(・∀・)
これね、本屋さんの棚でもどんどん売れるといいなーという期待もありまして、ほぼ文庫本サイズになってます。クラフト厚紙のボックスがかわいいっしょ?
っていきなり言われても困ると思いますので、そもそもキッチン文具研究会ってなんぞや?というところからお話させていただきましょう。
話せば長くなりますが、今から遡ること1年と9ヶ月前。秋に行われた第2回の文具祭りで、ふたりは出会ってしまったのです。ふたりとは、司会をいつもいっしょにしていただいてるだいたひかるさんと、旦那様の小泉貴之さん。
秋は手帳発売のシーズンですので、この回は手帳特集でした。各手帳メーカーさんが参加される中に、講談社さんの「超整理手帳」のチームがありました。小泉さんはそこでデザインを担当されていたのです。
そして、だいたさんの私物文具をじゃんけんでゲットするコーナーで、小泉さんが勝ち抜いた、それがきっかけでおふたりの交流が始まり、あっという間に第4回の文具祭りで婚約発表となり、世間では「文具婚」としてヤフーニュースにも載るほど話題になりました。
その後、小泉さんから連絡があり、「わたしたちを出会わせてくれた文具祭り、そして文具業界のために何か貢献できることはないでしょうか?」というアツい気持ちをいただきまして、
「んじゃ、ひとつ今までにない文具を作りましょう!」と、このプロジェクトは始まったのです。それで、文具祭りの常連さん、山櫻さんにコラボをお願いしました。
最初は「で、何をしましょう?」という状態でしたが、ヒントはやはり新婚生活にありました。新妻のだいたさん、小泉さんにせっせとお料理を作ります。(これがまたなかなかの腕前らしいです。)その中で、キッチンで使える便利な文具があったらいいな!という話が出たんですね。それで、「キッチン文具研究会」が正式に発足し、各社の企画室にだいたさん小泉さんご夫妻がお邪魔して、いっしょにキッチン向けの文具を作る!というキッチン文具研究会のコンセプトができあがったのです。
まだ続きます。長くてスミマセン。
ちょうどその頃、和食が世界遺産にというニュースが話題になりました。和食にもピンからキリまでいろいろありますが、基本中の基本、各家庭の和食って何だ?ということを考えたときに、恐ろしいくらい伝わっていないことに気付いたのです。その瞬間に、「伝承」という言葉が、コアなキーワードとして、企画の中心に収まりました。
いかがでしょう。
特に女性にお聞きしたいのですが、お母様からいわゆる「おふくろの味」って受け継いでおられますか?
以前は、「花嫁修行」という言葉もあり、炊事はその中心的なものとして、お母さんのレシピは娘さんに伝わっていました。しかし最近はどうでしょう。そういう話、全然聞かないと思うのです。それどころか、料理をほとんどしないという人も増え続けているように思います。
世界遺産です。
世界遺産に選ばれた世界に冠たる和食が、気付いた時には誰も作れなくなっている状況、怖くないですか?
これ、このタイミングで気付いてよかったなぁと。だいたさんと小泉さん、結婚してくれてよかったなぁと思うのです。(笑)
そう、結婚式でこんな企画も考えられますね。お母さんから娘さんへの逆サプライズで、丁寧に書かれた母のレシピをプレゼントみたいな。いつしかこれが日本の結婚式のスタンダードになったら素敵だな、なんて妄想してしまいます。(ウェディング業界の方、いかがです?)
コアなテーマが決まれば話は速いです。どんな形状がレシピを残すのにちょうどいいのか?ノートかカードか。
わたしたちはカードを選びました。理由はたくさんありますが、カードのほうが拡張性、自由度が高いことが一番の理由です。大きさは、はがきサイズ。これが何かと便利なのです。最近プリンタが各家庭にありますから、作った料理の写真を、このカードの裏(あえて真っ白にしました)に印刷もできます。(ハガキ印刷の設定はデフォルトでありますのでカンタンですよね。)
また、裏に宛名を書いて切手を貼れば、誰かにレシピを送ることもできます。例えば、お母さんに気が向いた時に書いてもらって、その時々のメッセージとともに投函してもらうとか、食材をいただいた方へのお礼に、「こんなの作りました!」というご報告がてらのお便りを出したり。かなりいろんなシチュエーションが想像できます。
ノートですと、良くも悪くも固定されてしまいますからね。カードのほうが広がりがあるなと考えたわけです。
そんなこんなで半年間、あーでもないこーでもないと会議を重ね、完成したのがこの、「わたしレシピ」です。(ほんと、テレビのドキュメンタリーの取材でも入って欲しかったw。)
帯を外すと、こんな感じです。ナチュラルなクラフトの厚紙でできた可愛らしい「ハコ」です。ここから先は、完全に紙の専門家、山櫻ワールドですね。「+lab(プラスラボ)」というプライベートブランドの新作として、キッチン文具研究会の第一弾文具ができ上がりました。あらためて、山櫻さんの素晴らしくクリエイティブな企画チームの仕事に敬意を表したいと思います。高崎マネージャー、大場さん、遠藤さん、本当にお疲れ様でした。だいたさんと小泉さんの自由すぎるアイデアを、商品としてバランスも取れたに製品に落とし込むのは絶対に大変。(笑)きっと会議の何十倍もの時間をかけられたと思います。心より感謝申し上げます。
開けると、カードが30枚入っています。また初回特典として、今だけ!だいたさんの手書きオリジナルレシピも1枚封入されています。ガチでいつも小泉さんが召し上がっているものです。
これ、好評でしたらいろんな著名人の方にレシピ書いていただくのも面白そうですね。例えば料理研究家の先生、こういったコラボいかがでしょう?(ぜひご連絡ください。)
わたくしも早速書いてみましたよ。あ、そうそう今回は「和」「洋」「中」というカテゴリーで分けてみました。初回ということで、ポピュラーな3ジャンルにしましたが、今後はデザートやパーティー料理などなど、シリーズが増えていく予定です。
でもってわたくしは中華のカードで、焼きそばのレシピです。(ソース焼きそばって果たして中華なのかよくわかりませんが)
でも、ただの焼きそばじゃないですよ。あえて焼きそば用の麺を使わないことで、歯ごたえモッチモチのバカうま焼きそばができるのです。
ちょっとカードに注目してください。30枚同じものが入っているのではなく、10枚ずつタイトルを書く罫線の柄が違っています。芸が細かいでしょ。もちろん「和」「洋」「中」で全部違います。
せっかく書くのですから、楽しい気分で書いていただきたいのです。
そしてインデックス用のシールも付いてます。例えば「中華」の中にも、いろいろジャンルが発生しますよね。そこで、自由に仕切りをつけていただければと。これもよく見ると、裏表で素材のビフォーアフターになってたりして。かわいいでしょう。当然、「和」「洋」「中」で全部違う柄です。
こんな風になりますね。
このカード、すべてのお料理好きの方にお使いいただきたいのですが、あくまで「文具」です。
文具ファンの方にもぜひ、お好みの万年筆で書いたり、シールやデコラッシュなどで可愛くデコったりして、カード作りを楽しんでいただきたいなと思っています。
また、ただ商品を作って終わりではなく、まだ企画段階ですが、今後「レシピ大賞」のようなイベントもやりたいですし、その中では料理の秀逸さとは別に、どれだけかわいいカードに仕上げられたかの部門も作りたいなーとか。
要は、今までなかった新しい商品ですので、それを使うということは「新しい文化」であります。それを根付かせるためにはリアルな体験の積み重ね、そしてこの商品を介したみなさんのコミュニケーションが不可欠だろうと考えておりますので、継続的にいろいろとチャレンジしていきたいというわけです。
まだ、本日生まれたばかりの、赤ちゃんです。ぜひ、コンセプトに共感していただいたみなさんで育てていただきたいのです。
「わたしレシピ」をどうぞよろしくお願いいたします。
※お買い求めは、山櫻さんのネットショップ、全国の販売店さんで。どのお店に置いていただいているかなどの情報は、「わたしレシピ」のフェイスブックページでご案内していきます。
>>山櫻さんの詳細ページ
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