少し前の文具朝活会で、西荻窪のいずみ文具さんが持ってきてくださったのがこれ。たくさんあるんですって。
機種が古くなって、使えなくなってしまったレジロール。感熱紙じゃないタイプのもの、つまり普通の紙がロール状に巻かれているものです。
これ、いっぱいあったらもったいないですよね。
紙好きの文具ファンが見たら、もれなく「何かメモ的に使えないか?」と考えるはずです。しかし、手でちぎるとグチャグチャになってしまうし、いちいちハサミで切るのも面倒過ぎる。
ということで、うまいことディスペンサー的なものを作れないかなーということを朝からグダグダとお話していたのですが。
もちろん、大掛かりにサイズに合わせて木でも切って作れば、それなりには作れるでしょう。でも、どんな形のテープが来ても、簡単に対応できるような、そんなスマートな工作がしたいわけです文具工作部隊SKIPとしましては。
さて、一週間が経ち、工作隊長の小野さんがひとつ作ってきました。
シンプル過ぎて思わずちょっと笑ってしまったのですが、シンプルで最大の効果を目指すのがわれわれ工作部隊です。プロトタイプとしては、ひとつの答えをはっきりと示しています。さすが隊長。
みんなで試しにちぎってみたりしたのですが、カッター部分(ラップカッター)が紙だとちょっと弱く、切りきれないなどの問題が明らかになってきました。紙加工部長(文具朝活会では、みなさん何かしら自分の得意分野で役職を名乗っています)の盛さんから、カットの際の力点についてアドバイスがあったりと、金曜日の出勤前にアツい議論がなされました。
でもって、わたくしはどうなのかというと、こんなものを考えていました。
ロールを横にして、真ん中の軸にポンと入れます。単純なのでご覧になればおわかりかと思いますが、「く」の字になったカッター部分で切ります。なぜ「く」の字なのかというと、左利き腕の方も切りやすいようにです。
マステのディスペンサーにも使えますね。縦方向にテープを重ねれば、何本もストックできます。ただ今回は粘着のついていない紙です。放っておくと、巻がゆるくなって収拾がつかなくなるかもしれません。ですから、四方にはちょっとした壁を作ったほうがよさそうですね。
しかし、頭で考えるのは簡単。これも、そこそこの固さ(プラスティック以上)か重さ(金属のような)がないと安定したディスペンサーにならないでしょうし、シンプルな工作には程遠いものになってしまいます。
考えて、実際に作ってみて、駄目なところを修正するのにまた考えて、作る。
なかなかうまく行かないところが、工作のおもしろいところなんですけどね。
「ないものは自分で作る。」
今後とも楽しみながら工作したいと思います。
(追記)
隊長の小野さん、後日改良版をお持ちになりました。みんなのリクエストで、トイレットペーパーっぽいこなしです。この特徴は、ものすごく厚い紙を使って、それでロール紙をカットする点です。いかがでしょう?