小野さんは怒っていた。
毎年、大量の手帳が売れ残り、廃棄されることに。(あのツケは誰がかぶるんだろう?)
そして小野さんは不満だった。
自分がベストだと思える手帳に、どうしても出会えないことに。(だから彼は自作手帳工作の道を突き進んだ。)
そしてついに、社内ベンチャー企画に応募して、通してしまった!
そうです、ユーザーが自分の作りたい手帳をそのままオンデマンドで作れてしまうサービスを。
CITSとは、キヤノンITソリューションズ株式会社のこと。言わずもがなのキヤノンのグループ会社さんです。まずバックボーンは申し分ないですね。
あとは小野さんの腕次第というわけですが、もともとプロジェクトマネージャーとして数々の修羅場をくぐってきた人ですから、まさに本領発揮の分野であります。壁が高いほど燃えるんだぜきっと!
社内の様々な関門を突破して、ついに、文具祭りでサービス立ち上げをプレゼンするまでにこぎつけました。
手帳のシーズンは9月からですので、今年はちょっと間に合わないということで、来年の秋にこのサービスはスタートします。
要するにウェブ上で手帳のレイアウトデザインをすると、それを印刷、製本して届けてくれるというサービスですが、かなり細かくカスタマイズできるようです。
「一からデザインするなんて無理!」という方は、数百パターン(予定)のサンプルからご自身の理想に近いものを選ぶこともできますし、そこからさらにカスタマイズすることも可。もっとこだわる方は、ご自身で作ったオリジナルのページデザインをアップロードして、世界でひとつだけの手帳を作ることもできるのです。
ここまでの手帳サービスは、ありそうでなかった!
いただいたパンフに、手帳の中の紙の見本が付いていました。
滑らかですごく良い紙ですね。
これはクオリティも期待できます。
製本製品のサービスですので、ひとつ足りないことがあるとすると、手帳カバーがないのですが、そこはこれから発売までに、外部のメーカーさんとのコラボ的な動きも出てくると思います。そこから、トラベラーズノートのような周辺商品群の盛り上がりも出てきたら楽しいですね。
今回はメーカーさんとして登壇されましたが、小野さんは文具朝活の常連でもあるし、いつも文具祭りを盛り上げてくれる大切な仲間です。実は手帳にそんなにこだわりのないわたくしですが、この事業はなんとしても成功していただきたい!
うまくいきますように!