2014年12月12日の第106回文具朝活会の議事録です。
本来ならばサラーっと書きたいのですが、とにかく濃すぎてあかん。写真だけでもお腹いっぱいになると思いますよ。(笑)
今回は大きな議題は3つ。最初は以前盛り上がった、音楽まわりで使う文具について。
デプロMPという楽譜・音楽の出版社を経営されている島田さん、たくさん音楽文具のサンプルを集めてこられましたよー。
これね、五線が書けるペンです。
この類に関しては、このドイツのメーカーしか作っていないようで、独占状態です。特許の関係なのかな?それとも市場が狭すぎるから?
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貼ってはがせる五線テープです。マステではありません。もっと書きやすい、普通の紙質に近い紙テープです。これで500円以上しますので、儲かりますね。(笑)
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これは音符を書くのに特化したペン(写譜ペン)。先がきしめんのようになっています。
ナカノ
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鍵盤がプリントされたクリップ。楽譜本をガバっと開いてキープするためのものでしょうか?
それにしても鍵盤のデザインが無理矢理な気がします。
五線の付箋。確かにこれくらいの大きさのものって、ワンフレーズのメモにちょうどいいんですよねー。
ナカノ
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タブ譜用のスタンプですね。これは弦が4本なのでウクレレ用。ちなみに島田さんはウクレレを習っています。(・∀・)
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クリアファイルですが、鉛筆でそのまま書ける加工がしてあります。これおもしろいですね。
例えば半透明にしたら、中に好きなアーティストの写真を入れたら、背景付きの楽譜になります。
これ、ピアノされている方にはお馴染みの教則本!ではなくてそれを模したノートです。中は普通の横罫の帳面です。これもいいなぁ。
ナカノ 2011-10-14
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これまた陳腐なデザイン(ごめんなさい)ですが、いったい何のファイルでしょう?
見えますでしょうか?上下3センチほどだけクリアーなファイルになってて、その間は何もなし。ということは譜面が丸出しです。つまり、書き込みが直接できるのです。
いちいちファイルから紙を取り出して書くのは面倒ですが、これならスイスイですねー。うちのブラバンの子たちもリングファイル版をけっこう使ってます。
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こうした音楽文具、一番の大手はナカノさんというメーカーです。素晴らしい商品群なのですが、良くも悪くもナカノテイストが色濃く出てしまっています。
もっと違う感じのものが欲しいと思っている方は多いはずです。特に男性はデザインだけとっても鬱憤が溜まっているんじゃないかなーと。音楽人口、女性が多いのはわかりますが、男子も絶対数は少なくないのです。男性向けの商品を考えるだけでもかなり市場があるのではないか?というのがわれわれの考えであります。
地道に製品を練っていきますので、特に音楽やってる方、日頃の「不便」を持ち寄って集まりましょう!不便こそ発明の母です。
続きましては、このノートです。一見、かわいらしい子供用ノートにしか見えませんが、実はそれだけではありません!
Cocktailz の伊敷さんが開発されたこのノート「KIMINOTE」は、弱視、ロービジョンのこどもたちに、「ノートを選ぶ喜びを与えたい!」という思いが詰まっています。
マス目が大きいですね。罫線は黒板のような深緑色です。
JAXAとのコラボ柄もありますよ。12×18マス、10×15マス、6×8マスの三種類、それぞれに2柄~4柄展開となっております。
しかし伊敷さんはまだまだ満足されていません。「もっと選べるように、もっと安く買えるように!」そうなのです。まだ一部のこどもたちにしか知られていないので、製造ロットも少なく、どうしても高いノートになってしまいます。もっと多くの人に使ってもらえる方法はないのか?
ここでみんなでブレストです。
上がった意見としては、「こども向けの用途だけでなく、もっと広くこのノートを求めている人を探さねば。」「基本的に普通のノートは罫線が薄い。濃い罫線が好きな人もいるはずだ。」「ロービジョンではなくても目が悪くなってきたお年寄りにもいいのでは?」「お年寄りで何らかのリハビリに使ってもらえるかも!」など。
罫線が濃いところがポイントになってくるかもしれませんね。このノートを使ったゲームなど、ロービジョンのお子さんたちとは全然関係ない用途でも、それにより製造数が増えて価格が下がるのなら、全然めっけもんですもん。よろしければこのブログをお読みのあなたも、お問い合わせページなどからブレストにご参加くださいね。
お次の議題は、こちら!ウキマの樋下田さんが持ってきてくださったものです。なんでもないタテ型のカレンダーに見えますが、、、
毎月、動物さんが出てくる、動物園コンセプトのカレンダー。絵柄だけでも十分かわいいのですが、実は珍しい綴じ方で作られています。
綴るホチキス的な部分が、このように丸くなっています。アイレット中綴じ製本というのだそうです。この機械を持っている製本工場さんは少ないらしい。
そう、ちょっと気の利いた会社さんのパンフレットなんかは、これで綴じられていることがありますね。
そんな樋下田さんが作った新しい文具がこれ。観音開きのファイルをアイレットで閉じたもの。パンフレットなどをここに挟めば、穴を開けずにファイリングできます。名付けて「ファイレット」。
別に穴を開けてもいいんですが、穴を開けた部分に限って大事なスペックが書いてあったり、そもそもパンチが通らないくらいの厚さのパンフなら???
そう考えると、ファイレットの優位性は十分にありそうですね。
パンフに穴を開けずにファイリングする方法としましては、クルーズさんのマジクリップなどもありますが、クリアファイルに入れることで汚れに強くなったり、関連資料も挟んでおけるといったメリットがあるんですねー。
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ひとつ弱点?と言えるのは、クリアファイルに直接アイレットを打ってしまうと、強度が保てないということ。製品化にあたり、厚紙を噛ませてそれをキープしています。
もちろん、この紙に意味を持たせることができれば、弱点は逆にアピールポイントになりますね。
現在はクラフトカラーの紙ですが、区分けしやすいようにカラー展開するとか、紙にもうひとつ機能を持たせるなど、もっと洗練させる何か方法があるはずです。
これもみんなで考えるといろいろ出てきそうですよ。楽しみです。
以上、文具朝活会の議事録でした。