デルプ(DELP)とは?
まず最初に、デルプをご存じない方のために簡単に説明を。
デルプとは、マックスさんから発売されている紙のクリップで、ホッチキスとの違いは紙に穴を開けなくてもいいこと、ゼムクリップとの違いはいつのまにかズレてどこか飛んでいかないこと、ダブルクリップやガチャ玉との違いは、かさばらないことです。つまり、従来からある「紙をまとめる文具」の弱点を補う特長を持った、まったく新しい文具。
百聞は一見に如かずということで、わたくしがごにょごにょ説明するよりもわかりやすいと思いますので、初めての方は動画をどうぞ。(2:33)
すごいでしょう。その名の由来は三角形状であることから、「デルタ・クリップ」→「デルプ」なのだそうです。
あらためて特長ですが、
・書類をしっかり留められて、繰り返し使える。
・文字が書き込める。
・紙製なのでリサイクルに適している。
という感じです。
もちろん、弱点もあります。
・たくさんは止められない。(4~5枚が最適、でもコピー用紙なら15枚ほどいけます。)
これはステープラーやダブルクリップに軍配が上がりますね。デルプは繰り返し使えますが、やはり紙ですので徐々に耐久性は落ちていきます。たくさん止めていると、デルプへの負担も大きいので、その分繰り返しの回数は減る傾向にあります。
・ちょっと高い。
20枚で300円。文具全般から考えると、全然お高くないのですが、ゼムクリップやホッチキスの芯と比較すれば、高いと感じます。これはデルプのメリットを鑑みて、自分にとってどちらがコスパがいいのか?もしくはコスト以上の何かを得られるのか?ということでしょう。
ということで、デルプ会議です。
デルプ会議
デルプ会議とは、デルプ愛好家が集まり、その利用シーンや新しい使い方を話し合うというもので、いわゆるファンイベントであります。オダギリ展子さんが発起人で、当日は十数名のデルプ愛好家が集まりました。マックスさんからも、広報をはじめ開発部門の方など、多数の参加がありましたよー。
MAX社にほど近い、WENTなるオサレカフェにて開催。家具ブランドのショールームに併設されている、かなりイケてる空間でした。
提供されるお料理もキレイ。机が狭かったので、急いで食べて皿を片付けながら会議は進行していきます。
基本的なデルプの紹介の後は、応用編ということで、デルプをいじりながら「こんな使い方もある」ということでいろんなワザが繰り出します。
デルプの特長のひとつ、紙だから書き込める!というところでは、どんなペンが一番書きやすいかというのがポイントになってきます。コーティングで強化された紙ですので、鉛筆や水性インクは適さないです。油性のマーカー、ボールペンなら間違いないですが、「これが意外にいける!」という事例もこれから出てくるでしょうね。
装飾ということでは、マステもいいですね。機構上、後ろまでぐるりと回せないので、表面だけでカットしなければならないのがちょっと面倒ですが、工作とはそういうものです。
そう考えると、プラスさんのデコラッシュは切り取りの必要がないので超ラクチンにデルプをデコることができます。
デコったデルプなので、「デコルプ」やな。(・∀・)
デルプは、穴を開けることで、「吊るす」という新しいフィールドに飛び立ちます。でも、穴の位置が難しいんだなこれが。
これもまた機構上なのですが、可動部分をたくさんえぐってしまうと、強度の問題にもなりかねないので、ほどほどのところで。
穴と言えば、コクヨさんの穴パッチ。ここでマックスさんとコラボです。
最近は柄付きのパッチシールも出ていますので、それでデコってもいいのですが、こうすれば、先ほどの難しい穴開けをしなくても、吊るせるようになります。
これは裏表両方パッチします。
そんなに重い書類でなければ、強度も大丈夫です。
これは針金入りなのでちょっとゴワついてますが、紐を通してもかわいい。
というわけで、ひとしきり「デルプ工作」を楽しんだのでした。
その他、クリアフォルダーの開いてる部分をデルプで留めて書類がとっちらからないようにしたり、紙袋の両端をデルプで留めて中身が見えないようにシュッとさせたり、手帳やノートの端に留めて栞やインデックスの代わりにするなど、オダギリ先生からの提案もいろいろありつつ、会議はお開きになりました。
いやー、2時間ずっとデルプを見たり触ったりする機会というのはなかなかありませんので、楽しい時間でした。
ひとつの文具とこうしてじっくり向き合うのも、おもしろいものです。
デルプ、現状のカラーラインナップは上の5色ですが、柄物や落ち着いたトーンの色なども欲しいですよね。
それにはやはりもっともっと知名度、認知度を上げて、多くのユーザーさんに使ってもらわねば!と思います。そのためには、デルプ会議で出てきたような、新しい使い方の研究と同時に、普通の紙クリップとしての使い方で、普通にオフィスで使われるようになることが最重要課題だなーというのが、わたくしの結論です。
そう、結果として「普通の使い方」を、もっともっと浸透させたいという普通の結論になってしまいましたが、これまでの「留める」文具になかった多くのメリットを持った文具ですので、ガチなスタンダードになる可能性はかなり高いと思うのです。
少しでもそのお手伝いができたらいいなというのが、今回の記事を書いた原動力であります。
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