ミルクボーイ風漫才で新ネタ「フリクション」やってみた(台本もどうぞ)【深夜の文具店ノウト#2】

お馴染みのフリクションでミルクボーイ風漫才の新ネタを作ってみました。ひとりでやってますので、掛け合いになっていませんが、ご容赦くださいませ。

どうしてささやいているのか?ですが、Ⅿ-1グランプリ2019チャンピオンのミルクボーイさんの公式チャンネルで時々アップされる「おやすみミルクボーイ」をご存知でしょうか?

いつもの漫才の音量ではなく、お休み前のテンションで、ささやきで漫才しています。うちは深夜の文具店ですので、ささやきはピッタリだということで、おやすみミルクボーイ風でやってみました。

台本も置いておきます。

素人の創作ですが、よかったらお使いください。

ミルクボーイ風漫才台本『フリクション』

ツッコミ「どうもーどうも ノウトですー」
ボケ&ツッコミ「よろしくお願いしますー 」
ツッコミ「あーありがとうございますー ねっ 今、伊東屋のメルシー券をいただきましたけどもね」
ボケ&ツッコミ「ありがとうございますー」
ツッコミ「こんなん なんぼあっても良いですからねー。有り難いですよ ほんまにね」

ボケ「いきなりですけどね」
ツッコミ「はいはい」
ボケ「うちのオカンがね、好きなボールペンがあるらしいんやけど、その名前をちょっと忘れたらしいんや」
ツッコミ「ほー、ボールペンの名前忘れてもうて どうなってんねそれ」
ボケ「でまあ色々聞くんやけどな、全然分からへんねんなー」
ツッコミ「分からへんの?」
ボケ「おー」

ツッコミ「ほな俺がね おかんの好きなボールペン、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたか教えてみてよ」
ボケ「それがな、一見普通のボールペンなんやけど、ノックのところで擦ると字が消えるやつやって言うねんな」
ツッコミ「フリクションやないかい その特徴はもう完全にフリクションやがな」
ボケ「フリクションなぁ」
ツッコミ「すぐ分かったやん こんなんもー」

ボケ「でもこれちょっと分からへんのやな」
ツッコミ「何が分からへんのよー」
ボケ「いや俺もフリクションと思うてんけどな、オカンが言うには、大切な人にしたためる手紙もそれでええっちゅうねんな」
ツッコミ「あー、ほなフリクションと違うかぁ、大事な人に書く手紙がフリクションでええ訳ないもんね」
ボケ「そやねん」
ツッコミ「フリクションはね、自分用に油断してるノートだから書いてられんのよあれ。かしこまった真面目な用事にはちょっと無理やねん。フリクションもな、大事な手紙に任命されたら荷が重いのよあれ。フリクションってそういうもんやから。ほなフリクションちゃうがなこれ。」
ボケ「そやねん」
ツッコミ「ほなもうちょっと詳しく教えてくれる?」

ボケ「いやボールペンだけかと思ったら、マーカータイプや鉛筆タイプ、ハンコタイプもあるらしいねんな」
ツッコミ「ほなフリクションやないかい。フリクションは熱で消えるインクがキモなんやから、ボールペンに限らず何でもいけんのよ。」
ボケ「ほー」
ツッコミ「でも俺はね、あのインクは、作ったはいいけどかなり右往左往しながら筆記具になったと睨んでんのよー。」
ボケ「ほー」
ツッコミ「俺の目は騙されへんよ。俺騙したら大したもんや。」
ボケ「せやなー」
ツッコミ「あのインクは絶対にもともとお風呂で色が変わるおもちゃ作ってるはずや。俺は何でもお見通しやねんからー、フリクションやねんそんなもんは。」

ボケ「でも分からへんねんな」
ツッコミ「何が分からへんのこれで」
ボケ「いや俺もフリクションと思うてんけどな、オカンが言うには、それで書いた手帳を、炎天下の車の中に放置しといても全然オッケーって言うねんな」
ツッコミ「ほなフリクションちゃうやないかい」
ボケ「ほー」
ツッコミ「真夏で高温になる車内にフリクションで書いたノート置いとったら、一発で消えてしまうんやから。」
ボケ「せやなー。」
ツッコミ「車の中にキーを閉じ込めても何とかなるけど、フリクションで書いたノートと赤ちゃんとワンちゃんだけは置いとったらあかんのよ」
ボケ「そやなー」
ツッコミ「そんで慌てて冷凍庫に入れて、元に戻そうとするんやけど、家の冷凍室ではちょっと微妙な戻り具合になってまうのよ」
ボケ「そやねんな」
ツッコミ「あれはマイナス20度で完全に戻るという公式アナウンスやから。業務用のごっつい冷凍庫でないと難しいんやから」
ボケ「そやな」
ツッコミ「ほなフリクションちゃうがな。もうちょっとなんか言ってなかった?」

ボケ「ドライヤーの温風を当てると、一気に消えるらしいねん。」
ツッコミ「ほなフリクションやないかい。フリクションは60度前後で消えるんやから。ドライヤー当てたら一瞬よそれは。」
ボケ「おー」
ツッコミ「子どもの頃、みかんの汁であぶり出しようやったけども、フリクションでは逆にあぶり消えなんよ。フリクションよそんなもん。」

ボケ「分からへねんだから」
ツッコミ「なんで分からへんのこれで」
ボケ「俺もフリクションと思うてんけどな」
ツッコミ「そうやろ」
ボケ「オカンが言うには、なんか墨汁のように真っ黒に書けるらしいねん。」
ツッコミ「ほなフリクションちゃうやないかい」
ボケ「おー」
ツッコミ「フリクションはその消えるという特性上、真っ黒にするのは難しいんやから。」
ボケ「せやな」
ツッコミ「フリクションはね、ボールペンだけど気楽に間違えたいという煩悩の塊やねん」
ボケ「せやねん」
ツッコミ「その煩悩のためなら、ちょっとくらい薄いのは我慢せなあかんのよ。ただ、パイロットインキの技術者のみなさんが日夜研究を重ねているおかげで、最初と比べたらものすごい濃くなってんやから。」
ボケ「せやねんな」
ツッコミ「ほなフリクションちゃうがな。もうちょっとなんかゆうてなかったか?」

ボケ「3色ペンとか、すぐにインクがなくなってしまうらしいんや」
ツッコミ「それフリクションやないかい。あれすぐにインク切れになんのよ。」
ボケ「ほー」
ツッコミ「フリクションのインクは水性のさらっさらのやつやねんから、どんどん出てくるのよ。だからみんなめっちゃ替え芯持ち歩いてるがなー。もうぶーぶー言うてるよ」
ボケ「ほー」
ツッコミ「フリクションや絶対それー」

ボケ「でも分かれへんねん」
ツッコミ「分からへんことないて。おかんの好きなボールペンはフリクションで決まり。」
ボケ「でもオカンが言うには、フリクションではないらしいねん」
ツッコミ「ほなフリクションちゃうやないかい」
ボケ「おー」
ツッコミ「オカンがフリクションではないと言うんやから、フリクションちゃうがな」
ボケ「そやねん」
ツッコミ「ホンマに分からへんがなこれ、どうなってんねんもう」
ボケ「んでオトンが言うにはな」
ツッコミ「オトン?」
ボケ「ジェットストリームちゃうか?って言うねん」
ツッコミ「絶対ちゃうやろ、もうええわー」
ボケ&ツッコミ「どうもーありがとうございましたー」