文具店に勤める知人から、信じられないお客さんの話を聞いた。
どうやら熱心な文具ファンらしい。彼はこう言ったそうだ。
「さっき、そこで◯◯の軸に××の芯が入るかやってみたらできたんですよ!」
もちろん買う前の商品である。知人は固まってしまったらしい。
店頭で勝手にボールペンの芯を抜いて、他のメーカーの軸に突っ込んでみたのである。
あ、アホかお前!
たまたま合ったからよかったものの、基本的に各メーカーは、他社のために製品を作っていない。だから、合ったように見えても他の箇所に傷つけたりしているかもしれないし、もし合わなかったらどうしようと思ったのか?壊れたりしたらどうするんだ?
そういう輩に限って、壊れたものは知らぬ顔をして放っておくに決まってる。(まぁ決めつけちゃいけないけど。)
このブログでもいろいろ「改造してみた!」みたいな記事を書いたりしているが、自分で買ったあとに個人的に遊んでいるだけだ。つまり自己責任の範疇である。
いったいどういう心理なのだろうか?
「ママー!できたー!」となんでも報告したい無邪気な子供のような心理か?お店の人はママじゃないぞ。
お店のものはイジりたい放題のサンプルだと思っているのか?親切なお店とそれは別問題だ。そもそも確認したければお店の人にまず申し出るべきだ。他メーカー同士のドッキングはお薦めしませんと言われるだろうが。
自分が文具に詳しいことを伝えたいゆえのアピールか?それならば買って帰って「家でやってみたらできた」と言うべきだ。買ったものならばどうしようが自由である。それならば「そうですか、それはよかったですね。」とはお応えできる。もちろんお薦めはしないが。
どう考えても腑に落ちない。何を考えているのか?
お店にとって文具ファンは大変ありがたい存在だが、その人は文具ファン以前に人間としてのネジが抜け落ちている。
お客様は大切だが、基本的なマナーさえわかっていない人はお客様ではない。まさに招かれざる客だ。
いや、たまたまいた文具売り場での「困った人」の例である。他のお店で自分も何気に迷惑をかけていないか、今回は自戒しつつ書かせていただいた。
※あまりの腹立たしさに、「である調」になってしまった。(笑)
ちなみに今読んでいる本はこれ。お店(店員)とお客様の関係、こんなのが理想だなと思いつつ。
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