【プラチナ万年筆/récolte(レコルト)】三越伊勢丹とサントリーのコラボ万年筆は堤信子さんのプロデュースが光る逸品。

レコルトのパッケージ中身

その日、18時過ぎにここに来るようにとご招待をいただいたわたしは、伊勢丹新宿店メンズ館8階で、迷っていた。

売り場の隅の方に、CHALIE VICEという小さな看板が掛かっているだけ。イベント会場の気配がまったくないのだ。

(あとで聞いたところ、この秘密の部屋、「チャーリー・ヴァイス サテライトオフィス」は、世界を旅するチャーリーの友人しか入ることのできない場所らしい。)

チャーリーヴァイス

「すみません、万年筆のイベントにお招きいただいたのですが。」

不安になって近くにいた店員さんに告げると、彼はニッコリ笑って、

「お待ちしておりました。どうぞ。」

こんなところに部屋があるの?という扉が開くと、そこには紳士淑女が集っていた、、、

夢を実らせる万年筆「レコルト」とマスターズドリームの夕べ

夢を実らせる万年筆「レコルト」とマスターズドリームの夕べ

というわけで、会の趣旨を簡単に説明しますと、万年筆好きで有名な堤信子さんが、三越伊勢丹の「百年百貨」プロジェクトと、サントリーの最高峰ビール「~ザ・プレミアム・モルツ~マスターズドリーム」の仲を取り持って、コラボ万年筆をプロデュースされた、そのお披露目であります。

そして、万年筆の製造を行ったのは、日本三大万年筆メーカーのひとつ、プラチナ万年筆であると。

マスターズドリームで乾杯

まずはマスターズドリームで乾杯です。

初めていただきましたが、通常のプレミアムモルツの、あのさわやかな香りを少し抑えて、ビール本来の苦みの旨みを際立たせた感じでしょうか。まさに大人の味わいですね。

今回は、特にamadanaの本格ビアサーバー「BEERGO」の超音波で作った、これ以上ないほどの細かな泡立ちで、最高の状態で楽しむことができました。

府中市民(ビール工場がある)ですので、元々サントリー派ですが、ますますファンになってしまいますねー。

その名はレコルト

いよいよ「récolte」のお披露目

さて、いよいよプロデューサー堤さんの解説が始まります。(逆光になってしまいゴメンナサイ)

ビールをイメージした美しい琥珀色の万年筆。その名は「レコルト」。フランス語で「実り」を意味するそうです。

細かく入ったラメが、マスターズドリームの美しい泡を思い起こさせますね。

レコルトのロゴはアールデコ調のフォント

ロゴも堤さんの作。

アールデコ調のフォントで、パリのエスプリが漂ってきます。このカードの裏は説明書になっているそうです。

レコルト

ボディとキャップでは、琥珀色の濃淡があります。

あらためて、芳醇なホップの香り、実り多いハーベストをイメージさせる色ですね。きれいです。

そして、わかる方はすぐにおわかりだと思いますが、レコルトのベースはプラチナ万年筆さんの定番、#3776センチュリー。なんと2年間書かなくても乾かない、安心安定の品質であります。

あ、上にチラリと見える瓶に気付いてしまいました?

ふふふ。そうなのです。今回のプロジェクトは万年筆だけでなく、インクもセットなんですね。もちろん色は茶色です。

レコルトのインク

舶来品でたまに見受けられる、未開封のシールが蓋までついてるやつ。堤さんがどうしてもやりたかったのだそうです。(・∀・)

では、試筆してみます。

今回は、極太と、中字と細字のペン先が用意されており、限定300本のうち、30本が極太、中字と細字が135本ずつというバランスで作られているそうです。(万年筆販売の統計的にこういう比率なのだそう。)

シリアルナンバーは、1~30が極太、31~165が中字、166~300が細字ということですので、極太が若い数字。太字ファンとしてはうれしいですよね。

極太が好き

わたくし、普段から業務の半分くらいはセンチュリーの極太で書いていますので、レコルトの極太は使い慣れた書き味。

太字で書くと、なんだかインクの色が薄まりますよね。この、濃淡が字の中に存在するのが好きです。完全に自己満足ですが、手書き感を満喫しております。

レコルトのペン先にも、、、

レコルトのペン先です。

麦の柄が入ってます。世界広しと言えども、ペン先に麦はレコルトだけではないでしょうか。

レコルトの回り止め

そしてもうひとつ。

レコルトの象徴的なのがこの「回り止め」です。クリップじゃないんですね。コロコロ転がるのを防ぐ機能をもたせた装飾なのですが、今回は急ぎで限定300ですので、クリップも兼ねたものの鋳造はちょっと間に合わなかったとのこと。でも十分素敵ですよねー。

ここでも、「1」に「麦」が絡んだ柄になっています。百年百貨の一世紀の「1」、初挑戦の「1」など、いろいろな「1」への思いが込められているのだそうです。

レコルトの木箱

堤さんのこだわりは万年筆にとどまらず、パッケージにまで及んでいます。

なんと、でっかい木箱!

「文具好きは箱好き」の法則をよくわかっていらっしゃる。

レコルトのパッケージ中身

こんな風にですね、万年筆と、インクと、マスターズドリームがセットされているのです。

お歳暮にもそのままいけそうな重厚さです。

ただ、これは木箱ですので、ビールを飲んじゃったら、間仕切りなどは取っ払って、お道具箱として使ってほしいなというのが堤さんの遊び心。

レコルトのスリーブを見つめるたかたく編集長

また、この木箱はさらに立派な厚紙のスリーブが巻かれていましてね。

某有名文具メディアの編集長が、まじまじと見つめていました。多分、見つめるフリをしながら、頭の中は阿闍梨餅とシロノワールのことでいっぱいなのだと思いますが。(内輪ネタですみません)

記念写真

最後は、文具クラスタの「軍団」で記念写真。(会場には、文具関係でない方も半分くらいいらしてました。)

楽しいひとときでした。ありがとうございました。

というわけで、、、実際に見てみたい、触ってみたい、堤さんに会いたい!という方は以下、トークイベントが用意されていますのでどうぞ。

récolte(レコルト)を購入できる場所は?

発売日:2016年11月23日(水・祝)
場所:伊勢丹新宿店三越伊勢丹オンラインストアにて先行販売 (その後、三越伊勢丹グループ各店にて随時販売予定。)
価格:37,000円+税(セット価格)
内容:サントリー「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム」305ml×2本とオリジナル万年筆、琥珀色のインクのセット(オリジナルの木箱入り)
◎300セット限定販売(万年筆にシリアルナンバー刻印)

【イベント情報】
コラボ万年筆発売を記念して、堤信子さんによるトークショーが開催されます。(予約等不要)
場所:伊勢丹新宿店本館5階=パーソナルルーム  各日15時~
◎11月23日(水・祝) 堤信子さん×島地勝彦さん(コラムニスト)
◎11月26日(土) 堤信子さん×土橋正さん(ステーショナリーディレクター、文具コンサルタント)
◎11月27日(日) 堤信子さん×『趣味の文具箱』清水茂樹編集長・井浦綾子副編集長

※本ページの投稿に際して、たかたくさんといずパパさんに何枚か写真をお借りしました。ありがとうございます!

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