【山口百恵/蒼い時】ベストセラーを書き上げた、百恵さん愛用の万年筆は?

山口百恵直筆原稿

夏に名古屋の実家に行った時に、本を整理中の父の本棚から、パッと見て少しでも興味があった本をごっそり貰ってきました。

大学で哲学を勉強したという人なので、何となく思想系の本が多いのですが、そうでもない本もいろいろ混じっているのがおもしろい。

その中の一冊が、今回初めて読んで驚いた、山口百恵さんの『蒼い時』です。

山口百恵『蒼い時』文庫版

引退直前に、四ヶ月で書き上げたというこの本、21歳の女の子が書いたとは思えないほど大人びており、クールで、達観している印象を受けます。しかも文章が恐ろしく上手い。わたくしなんて40過ぎてもこんな文章書けないもん。さらには、人気絶頂のアイドルが自分の生まれから恋愛まで、隠さず書き尽くしているとあれば、200万部とも、300万部超とも言われる発行部数にも納得がいきます。

まぁ、それだけにゴーストライターが書いた説というのは昔からあるようですが、わたくしはその内容を読み終えて、百恵さんが自分で書いたと信じることにしました。(これはどう考えようが個人の自由ですのでここで終わりにします。)

ご興味ありましたら、ぜひ読んでみてください。わたくしは世代的に百恵ちゃんより少し後ですので、当時のことを全然知らないのですが、三浦夫妻にものすごく関心が沸き起こってしまいまして、結婚後のことを三浦さんが書いた本も買ってしまったほどです。だって、当時から一度も喧嘩したことがないっていうんですよ。国宝級だ。(;´Д`A

さて、話を戻しますが、最初は文庫本で読んだんですよこれ。

山口百恵『蒼い時』
(文庫版の6刷)

それでいろいろ気になってネットで調べてましたら、最初に出た単行本のあとがきは、本人が原稿用紙に万年筆で書いたそのまんまが掲載されているという情報をキャッチ。居ても立ってもいられなくなり、アマゾンで中古を取り寄せました。

そうしましたら、なんと!経年劣化で程度こそよろしくないが、初版本が届きましたよ。

山口百恵『蒼い時』初版

山口百恵『蒼い時』初版本

お宝だ。(ある程度売れるのはわかっていたと思いますから、初版もすごい部数出ているんでしょうけどね。)

でもって、「あとがき」です。

山口百恵直筆原稿

どうです?すごくしっかりした、男性っぽい筆跡。意志の強さが伝わってきますね。

なんでも、この執筆のために、自分の名前入りの原稿用紙を発注して臨んだそうで。

山口百恵『蒼い時』専用原稿

かっこよすぎる。

山口百恵『蒼い時』帯

還暦の人くらいの貫禄があるなぁ、、、これに引き換え自分の字は、、、(遠い目)

はい、ここでやっと本題です。

百恵さんが一冊書き上げた、執筆の相棒とも言うべき万年筆は一体どのメーカーの何という品番か?という問題。

本の帯に、2枚だけ万年筆が写った写真があります。(それと、このブログに書いているところを立木義浩さんが撮った写真があります。)

山口百恵『蒼い時』帯写真

山口百恵『蒼い時』文庫帯

どなたか、おわかりになりますでしょうか?

わたくしはそもそも万年筆にまったく詳しくないものですから、瞬間的にお手上げですが、3枚の写真から、軸は黒に金色の装飾という感じがしますね。

さぁ、全国の万年筆ファンのみなさま、これまで蓄積されてこられた知識をフル回転して、お考えくださいませ!いくつか答えが寄せられましたならば、追記にて発表させていただきたいと思います!

山口百恵『蒼い時』単行本と文庫本

 

蒼い時 文庫編集部 (集英社文庫 126-A)

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